当時、大艦巨砲主義と言われたエウシュリーの大作RPG代表2シリーズをつなぐ物語となる作品です。
「幻燐の姫将軍」シリーズの主人公である半魔人リウイと、「戦女神」シリーズの主人公である神殺しセリカの2人を、ストーリー進行とともに切り替わりながら操作していくRPGで、光と闇、あるいは中立の立場をとることで終盤が分岐します。
リウイは人間と闇の勢力が共存できる国を作り守っていくべく王としての立場と自らの願いに葛藤し、セリカは大昔に女神の体を奪った「神殺し」の男として様々な勢力から狙われ世界を放浪しています。
ここで重要なのがヒロインの1人であるエクリアで、幻燐シリーズではリウイの敵である姫将軍フェミリンス、戦女神シリーズではセリカの使徒メイドである彼女が、2つの物語の間でどのように変わっていったのかが描かれ、ある意味で、3人目の主人公と言えます。
当時、エウシュリーが全力で紡いだ世界観である2シリーズを楽しむ上で、重要なポジションにあるゲームとなるかと思います。
なお、古い「幻燐シリーズ」は製作元のHPにビジュアル解説ストーリーが以前掲載されていましたので、初めてシリーズに触れられる方は、次の流れが個人的にはおすすめです。
ビジュアル解説(幻燐1・2、戦女神1)→戦女神2→戦女神VERITA→天秤(戦女神MEMORIA)
※戦女神2は少し古い作品のため、シナリオ上、天秤の後ろも有り。
ゲーム部分はやり込み要素の多いRPGですので、しっかり時間を使いたい方にはおすすめの作品です。