フランス書院 / 二ノ宮さんは三千円
770円
「腰の振り方上手になったよね」教室でナマエッチ、子作り交尾をしても基本エッチは三千円。青春ビターテイスト純愛援助交際。
同級生の「二ノ宮さん」と、三千円でいろいろHなことをしてもらう主人公のエロシチュ三本を収録した短篇小説。
サバサバ系でクールな美少女である二ノ宮さん(彼氏アリ)とはどうやっても釣り合いそうにない主人公だが、ちょっとしたことから三千円でHなことをしてくれる関係に。
ストーリーらしいストーリーはあまりないので、基本的にふたりの不思議な関係とHなシーンが続く。
言葉の端々から二ノ宮さんの独特な対人関係の認識や貞操観念、主人公の割り切れない思いなんかが伺えてもっと深いところまで読んでみたくなる。
長編だと蛇足になりそうな、そんな短篇ならではの設定ながら、ぜひ長編でも読んでみたいと思わせるハイクオリティな作品だった。